にゃははー

はへらー

Boost.Contextがtrunk入り

タイトルの通りBoost.Contextがsvn trunkに入りました.多分1.50.0でのリリースになるのではないでしょうか.
先日githubから突如としてリポジトリが消え去っていましたが,ようやくtrunkに入るまでになったようで何よりです.

svnはrev.76974で,ftp.tsukubaが出してるgitのmirrorではa08bf100a65c3bf0b63b994a5add55a2e49a5845でコミットされました.
先日ヌーに手伝ってもらったi686環境でのSEGVのパッチもあたっています.

ところで,contextがtrunkに入ったということはBoostのビルドがやたら面倒になるということになります.
というのも現在Boost.Buildでは環境に関するattributeがうまく取れない為,自前でarchitecture,address-model,instruction-setを指定する必要があります.
この組み合わせはBoost.Contextのドキュメントに記載されているので参考にしてください.
Boost.Contextを使わない場合はエラー表示が面倒ですけどそのまま使ってください.

で,architecture,address-model,instructionはそれぞれpropagate attributeなので設定を変えるとまた1からビルドが開始されます.
Boost.Contextのみをピンポイントでビルドするにはbjamに--with-contextか--without-contextを渡してやるといいです.

ところで1.50.0はこのままだと非常に大きな変更が加わることになると思います.
Boost.Threadは1.50から1.55までの間にversion 2という位置づけの変更を行ないます.
新しいライブラリも多く入ることになります.
1.49.0があまり目立たない感じですが,気になる人はtrunkを追ってみるといいです.